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7/21  「動かない… 仏の星乃監督にファンがっかり」 8/1〜12/31/2002
7/15  「ベッカムに「レアルの十戒」 1/1〜7/31/2003
6/21  「ネット投票でメカジキが外野手部門トップに! なぜ!?」
6/14  「星乃監督 許さん! 暴徒“閉め出し令”」
6/1  「ロボコップ」力士、 高目盛に注目」
5/25 「市民パニック! 汎神、松山駅前で特訓敢行」
5/21 「ベッカム新ヘアスタイルに大爆笑」

動かない… 仏の星乃監督にファンがっかり

2003年7月21


 前半戦を「予想以上の成績」という貯金35で折り返し、優勝へのマジックも順調に減らしている汎神。笑顔で前半を振り返った星乃監督だが、意外や意外、監督自身の人気は下がり気味だというのだ。その原因はと聞くと、ファンは星野監督がグラウンドで怒ったり、動いているところを見たがっているのに、ベンチにひきこもりっぱなしなのだという。

 実際、現在の汎神は絶好調で、監督がグラウンドに出てきて癇癪を起こす機会などめったにない。監督が表に出るのは、審判に選手交代を告げに来る時と、ホームランを放った選手を出迎える時くらい。これでは監督の“熱血”ぶりを見に来たファンもがっかりだ。「せっかく監督のパフォーマンスを見に来たのに。もっと目立つところで動いてくれたら…」という声が観客席で頻繁に聞かれているという。

 「予想以上に選手が活躍してくれて、表に出る必要がないんや」「試合中はベンチの後ろのトイレに行ったり、葉巻を吸いに行ったり忙しいんや」などと星乃監督は反論しているというが、あまり説得力はない。日々つのるファンの不満の声に、ついに汎神首脳が動きだし、先週とうとう星乃監督に、試合中グラウンドに出て「パフォーマンス」を演じるよう要請をしたという。情報筋によると、球団幹部の考案した「星乃監督特別パフォーマンス」の内容は次のようになっている。

1)味方の攻撃中、ヒットが出るたびにベンチから笑顔でスキップしながら飛び出し、両腕でピースサインを掲げ、大きな円を描いてベンチに戻る。

2)味方の攻撃中、ホームランが出た場合、ベンチからサンバ、または阿波踊りを踊りながら飛び出し、途中、笑顔ででんぐり返りや逆立ちをし、全身で喜びを表現する。

3)味方の攻撃中、三振、またはピッチャーゴロ、フライその他の凡打の場合、ベンチから前屈みで小走りに飛び出し、怒り顔で胸をボコボコ打ち、ゴリラの雄叫びポーズをする。

4)敵の攻撃中、ヒットを打たれた場合、ベンチから前屈みで小走りに飛び出し、怒り顔でジャンプしながら「シェー」をする。

5)敵の攻撃中、味方の失策があった場合、ベンチから拝み手で飛び出し、憂い顔で天を仰いで十字を切る。

6)敵の攻撃中、ホームランを打たれた場合、ベンチから片手で腹を押さえて飛び出し、すべてを諦め去った顔で腹切りのジェスチャーをする。(田淵打撃コーチの介錯付き)

7)敵の攻撃中、敵の失策があった場合、ベンチから笑顔でスキップしながら飛び出し、両腕でピースサインを掲げ、大きな円を描いてベンチに戻る。(1と同様)

 

 さすがに関西の球団というか、これではまるで吉本新喜劇のコントのようだが、球団首脳は「これだけやってくれたらサービス満点、お客さんは大喜びしはる」と満足顔。しかし残念なことに、当の監督自身が、「アホくさい」「サインと紛らわしい」、と球団指定の「パフォーマンス」を断固拒絶しているという。球団としては「特別パフォーマンス手当」も準備、リーグ優勝決定まであせらず、無理強いせずにのんびり説得していく予定らしいが、実は監督はあれで意外とノリやすい性格。大量得点でリードしている機嫌の良い日など、いきなり自分なりに振り付けたパフォーマンスを始めないとも限らない。ファンとしてはこれから後半戦にかけて、汎神ベンチの動きに注目してきたい所だ。

 

 

 

「トイレに行ったり、葉巻を吸ったり忙しいんやってば!

 

 

 

 


ベッカムに「レアルの十戒」

2003年7月15


 レアル・マドリードがMFデビッド・ベッカム(28)との正式契約時に、「レアルの十戒」を手渡していたことが14日、分かった。「レアルの十戒」とはチームの基本的ルールが明記されている小冊子で、以下のような項目が記載されている。

* 汝(なんじ)の父母を敬え
* 汝、殺すなかれ。
* 汝、姦淫するなかれ。
* 汝、盗むなかれ。
* 汝、偽りの証拠(あかし)を立てるなかれ。
* 汝、隣人の妻および、奴隷、家畜など、いっさいの持物を貧(むさぼ)るなかれ。
* 我エホバは汝らの神、唯一にして全能の神なり。我以外の如何なるものも神とすべからず。
* 偶像を刻んで神とするなかれ。
* 汝の神、エホバの名をみだりに唱うることなかれ。
* 週の七日目を安息日となし、如何なる技(わざ)も為すべからず。

 普段は優等生のベッカムだが、この戒律を全部守るのは結構大変そう。マンU時代、試合中につい熱くなって隣人のボールを盗み、相手のゴールに蹴り込んで返すシーンが頻繁に目撃されている。おまけにファンからは黄金の右足を「フット・オブ・ゴッド」(神の足)と神の名で持て囃され、「サッカー界の”神”を目指す」などと自らも発言。安息日である日曜に行われた試合でも平然と技(わざ)を披露してきた。また、ベッカムが貪ったかどうかは別として、貪られたいと願う隣人の妻は世界中に数多く、彼女たちにベッカム・フィギュアは神のごとく偶像視されている。

 ちなみにこの「レアルの十戒」は、サッカーの「サ」の字も存在しない紀元前13世紀の昔からレアル・マドリードに伝わるとされ、巻頭にはモーゼ姿のチャールトン・ヘストンがシナイ山頂で天を仰ぎ、「ビバ、レアル!」と叫んでいるイラストが記されているという。

 

 

「ビバ、レアル!」

 

 

 


ネット投票でメカジキが外野手部門トップに! なぜ!?

2003年6月21


 プロ野球オールスターゲームの第27回ファン投票中間発表で17日、魚のメカジキ(スズキ目メカジキ科メカジキ属)が、セ・リーグ先発外野手部門で汎神の金元 知憲選手を抜いてトップに立つ事態が発生した。インターネットによる大量投票が原因でのハプニングと見られているが、野球ファンのみならず、流通業界や水産業界にまで大きな波紋が広がっている。

 メカジキは体長3m、体重300kg以上になる大型魚で、寿司種としては絶品だが、野球能力は全く不明。今期は1試合も出場していない。しかし、オールスター・ファン投票では着実に票を伸ばし、16日までトップだった金元選手を17日、約1万票上回り、73万2500票で初めて1位に上がった。さらにその翌日には、刺身や煮付けなどで人気のある小型魚のキンメダイ(キンメダイ目キンメダイ科)までが、ファン投票のセ・リーグ遊撃手部門でトップに立ったことが明らかになった。

 この非常事態に汎神球団の星乃監督は、「活躍してる人間の選手がようけおるのに、魚が一位とはどういうことなんや」と怒りをぶちまける。虚人軍の腹監督も、「魚は走れないし、ボールがヌルヌルするからイヤ。メカジキも慣れないことをして嬉しくないだろう」と困惑顔。しかし、関係者の思惑と反対に、メカジキらはオールスター出場にやる気満々。「初の魚類選手として活躍し、球史に名を残したい」と通訳を通して語っており、出場を辞退する意志は全くない。

 オールスターゲーム運営委員会では、一軍経験どころか、野球のルールを知っているかどうかも不明の魚への投票が異常に多いことに疑惑を持ち、投票経路を独自調査。その結果、築地にある魚市場の1台のパソコンから大量投票があったことが、昨日確認されたという。コミッショナー事務局の矢野九太局長は、「ネット投票を逆手に取られた結果。どうせだったらマグロとかイルカとか、ユニフォームの似合いそうなのを選んで欲しかった」とため息をつく。

 実際、なぜ魚の中でも比較的マイナーなメカジキとキンメダイが得票を得たのか――。実はメカジキとキンメダイは、含まれる微量の水銀が胎児に悪影響を及ぼす可能性があるとして、摂取を週2回以下に抑えるよう、今月3日に厚生労働省が発表したばかり。以来、“危ない魚”と見られ、極端な値崩れを起こして売れなくなったという。「妊婦以外は問題ないと言うべきだった」と、メカジキもキンメダイも厚労省に対してカンカンに怒っていたらしい。魚市場は事実関係を否定しているが、メカジキらへの同情が激励の意味も含めて票を集めたのではないかというのが、もっぱらの噂だ。

 しかし、メカジキとキンメダイの他にも、ツチクジラ、コビレゴンドウ、マッコウクジラ、サメ(筋肉)、バンドウイルカなども厚労省に水銀の含有を指摘され、摂取を控えるよう発表されている。なぜツチクジラやコビレゴンドウ、マッコウクジラやサメ(筋肉)やバンドウイルカらには投票されず、メカジキとキンメダイだけ大量得票を得たのか――。凶暴性があるというメカジキが魚市場を脅迫して投票させたのか――。キンメダイの顔が赤いのは、人に言えない何かを隠しているから――。真相は謎に包まれたままだ。

 ちなみに厚労省では、水銀が多少含まれていても、メカジキと一緒に野球をする分には害はないと野球関係者に解説。但し、魚が水からあがって肺呼吸できるかどうかは不明だとしている。

 

 

「初の魚類選手として活躍し、球史に名を残したい」(メカジキ)

 

 

 


星乃監督 許さん!暴徒“閉め出し令”

2003年6月14


 汎神・星乃監督(56)は11日、岐阜・長良河球場で発生した“トラ・フーリガン”による中日ファンへの「催涙ガス」噴射テロについて、「トラ・ファンに平和を憎む人々がいるのは明らかだ」と述べ、13日からの虚人3連戦での暴徒閉め出しを呼びかけた。

 前夜、星乃監督らが乗ったバスは「催涙ガス」テロ発生とほぼ同時に球場を出発。宿泊先で観客ら計53人が負傷した詳細を聞いた監督は、「卑劣な行為だ」と怒りで顔面蒼白となった。監督は記者団に対し、「平和に戦おうと願う汎神球団とファンたちの思いを阻む者たちがいる」と述べ、「平和を愛する世界のすべての人々よ、再びこんな事件が起きないように全力を傾けてほしい」と要望。球団側も13日からの虚人戦に備え所轄の甲子園署と緊急会議を行い、球団始まって以来の厳戒態勢で再発防止を目指すことになった。

 13日から超満員必至の甲子園での虚人3連戦――。ライバル・虚人が汎神に大差をつけられていることもあり、“トラ・フーリガン”以上に怖いG党の“G・フーリガン”の報復テロも誘発しかねない。甲子園署では全国から機動隊員約2万人を緊急出動して警戒に当たる他、警視庁の白バイ隊約百人、ヘリコプター二十数機も投入。万が一のNBC(核・生物・化学兵器)テロに備え、化学防護部隊も球場に待機させるという。 また、スタンドとフェンスの間には触ると一瞬で感電死する電磁フェンスを設置、米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)が開発した赤外線画像センサーも導入して人工衛星からゲリラの越境を阻止する。さらに国際空港並みの厳しさで入場者・球団関係者の身体検査と手荷物のエックス線検査を実施する予定だ。

 「催涙ガス」事件の前日には、試合終了と同時に“トラ・フーリガン”10数人がグラウンドを乱入し、中日選手に向けてロケット弾攻撃を開始。挑発を受けた“ドラゴン・フーリガン”の報復を怖れた汎神は、勝利の余韻も早々に「防御体勢」に入ったばかりだった。今週末の対虚人戦では、命知らずの“G・フーリガン”の自爆攻撃も予想され、星乃監督以下汎神全選手は護身用のピストルと手裏剣を装備。試合中にボールがいつクラスター爆弾にすり替えられるかもしれず、猛虎たちは一球一球命がけでボールをキャッチ、決死の覚悟で試合に臨むという。

 

 

触ると一瞬で感電死する電磁フェンスを・・・

 

 

 

 


「ロボコップ」力士、 高目盛に注目

2003年6月1


 夏場所が終わって一週間。場所中、「ロボコップ」力士として名を馳せた東咳部屋の平幕力士、高目盛(たかめもり)関(26)に力士会から特別賞が送られる事となった。賞のタイトルは何と「最優秀仮装賞」。星数では6勝9敗と負け越した高目盛だが、そのユニークなパフォーマンスで場内を沸かし、落ちこむ一方だった観客動因に多大な貢献したことに対する功労賞だそうだ。

 実際、今場所の高目盛の「ロボコップ」ぶりは、見事と言うしかなかった。取り組み前の制限時間一杯、最後の塩を取る時、高目盛はまず両頬を張り手で叩き、拳骨の両腕を伸ばして振り下ろし、左から右に一気に一回転させ、最後に左で止めて「変身」と呟く。そして対戦相手と睨み合った途端、あら不思議。彼の頭部を除く全身は突如として、鋼鉄の鎧を着た映画に出てくるロボット警官、「ロボコップ」になるのである。

 ロボットになっても「回し」は鋼鉄の腰の上に乗ったままなので、相手力士が掴む場所がなくて戸惑うということはない。そして普通通りに対戦が行われ、勝敗が決まっった頃、「ロボコップ」はいつの間にか普段の高目盛の体に戻っているのだ。この「スゴイ!」としか言いようのない変身パフォーマンスに、ヒーロー不在の場所に嘆いてきた相撲ファンが沸かないわけはなかった。連日、高目盛が登場するやいなや「ロボコップ〜!」と大歓声が飛んだ。

◇ ◇ ◇

 高目盛が初めてこの変身パフォーマンスを披露するようになったのは、夏場所初目の大関武装山戦。取り組み直前に軽い冗談で「仮面ライダー」の変身ポーズをし、「へんしーん」と呟いた時だった。そして奇跡が起こった。仰天したのは武装山より行司の木村光之進。「一瞬、夢を見ているのかと思った」と行司は語る。制止のチャンスを失ったまま対戦が行われ、高目盛が一気に大関を寄り切った頃、彼はいつのまにか元の姿に戻っていた。客たちは魔法でも見たように静まりかえっていたが、次の瞬間、驚喜して座布団を投げ始めた。審判委員たちも度肝を抜かれて硬直しており、物言いも付けられずに終わった。高目盛は語る。

 「その夜のうちに親方に皮膚科の急患に連れていかれました」

  医者にもさっぱり判断がつかず、本人もロボットに変身した際、何も変わった感覚はなかったという。しかし彼の変身ぶりはNHKのビデオカメラにしっかりと写っており、その瞬間は翌日の新聞にデカデカと載った。

  最初は誰もが彼が手品を使ってやったと疑ったらしい。しかし回し姿から一瞬でロボットになる早代わりはプロの魔術師でも容易ではなく、不器用な高目盛に出来る芸当でなかった。

  当然のことながらカ士規定第一条には、「力士は、土俵で締込(しめこみ−回し)以外を身につけてはならない」とあり、北ノ湖理事長を始め審判委員たちは、故意でないにせよ「ロボットへの変身」は「規則違犯」ではないかと、審議を始めた。翌日出た結論は、「土俵上でロボットになってはいけないというカ士規定はない。よって許可する」だった。 

変身の瞬間

  相撲協会が黙認することにしたのは、不入りに泣く懐事情からに違いない。何しろ最近の本場所は、平日で4割近い空席のあるガラガラ状態。人気を盛り上げてくれる力士がいたら、「ロボット」であろうとアザラシであろうと喜んで迎える気持ちが強かったようだ。実際、ロボット力士登場にお客は大喜び、連日満員御礼が出て、高目盛にはテレビ・コマーシャルの出演依頼が殺到した。

 面白いのは、高目盛の技が変身しても少しも変わらなかった事。ド近眼の彼は離れて相撲は取れず、右四つで差した右を返す取り口しかできない。「ロボコップ」になってもそれは全く同じで、馬力が付くわけでも、技が冴えるわけでもない。強そうな外見に似合わず、コロリと簡単にひっくりかえる事も多々。そんな所がまた親しみ深いと人気は上がる一方。うっかり者の高目盛は、制限時間を間違えて「変身」の仕草を忘れ、ロボットになりそこねることもあった。そんな時はブーイングで場内騒然となり、勝っても負けても座布団が飛んできた。

 「よく分からないことだらけです」。部屋で牛乳瓶の底のような眼鏡をかけた高目盛はボソボソと話す。なぜロボコップなのか、なぜ仮面ライダーやマジンガーZでないのか、なぜ他の力士でなく、よりによって彼なのか――。取り組み後、高目盛は大好きなヤクルトを3本まとめて一気飲みするのが楽しみだったという。「乳酸菌飲料とロボット力士」、不思議な取り合わせだが、意外とそこに秘密が隠されていたのかもしれない。

 

 

「ロボコップ」姿で取り組み中
公式ブロマイド

 

 

 


市民パニック! 汎神、松山駅前で特訓敢行

2003年5月25


 セの首位を独走する神タイガンスが松山県松山市へ移動した23日、市民で賑わうJR松山駅前『坊ちゃん広場』で、全選手による駅前特訓が敢行された。駅前特訓と言えば12日に米子駅で行われたのが記憶に新しいが、今回のは「駅前留学ノヴァ式ウサギ跳び特訓」と呼ばれ、かなりユニークな内容。これは3回「ウサギ跳び」をするごとに立ち上って、「ノヴァウサギ」のように腰を左右に振るというもので、星乃監督が「駅前留学ノヴァ」のコマーシャルを見て考案したという。「飛行機移動の直後に血の循環を良くするのに最適」、というのが監督の持論だ。

 この日の特訓には一軍野手全員と投手以外の全コーチが参加。選手たちの表情は、誰もが痛々しいほどに恥ずかしげだ。「オラックスの時も松山に来たけど、こんなことはしなかった」。助っ人の立場で参加したアリアスが頬を染めてに呟けば、サインをせがむファンをかき分けては腰を不器用に振る浜中も、「恥ずかしい。誰もいない公園でやるかと思ってたのに」とため息をつく。「ウサギみたいに出来ない」と赤星が弱音を吐けば、売り出し中の藤本も「まさかと思ったけど、本当にまさかだった」、と羞恥で声を震わす。

「ほれ、ワンツースリー、みぎひだりっ、ほれ、ワンツースリー」 

 そんな選手たちに、容赦なく星乃監督の威勢のよい声が飛んでくる。監督がナインに、『勝っても浮かれるな!』と一喝したのはこの前日のこと。このところマスコミから「今年の実力は本物」と持ち上げられ、舞い上がりつつある選手たちに、クサビを打つ必要性を感じたからだという。この特訓もその目的を持ってのことかもしれない。

  さらに監督は、「顔もウサギにしろっ!」と選手たちに「ノヴァウサギ顔」まで命令。やむなく全員が文句一つ言わず、必死に跳んではクチバシのように唇を尖らし、表情まで「ノヴァ」にして腰をプルプル振る。チーム打率.が.288で両リーグ合わせて30勝一番乗り、右肩ねんざで2試合欠場したとはいえ浜中は打点でセリーグのトップ。金本、赤星、藤本らは打率・3割をキープ。そんなチームが連勝に浮かれることなく、高校球児のような真剣さで奇妙な特訓に励んでいるのだ。見守る松山の人々の感動は深かった。

 野球少年も、女子高生も、主婦も、弁当を広げるサラリーマンも、日向ぼっこの爺チャン婆チャンも、選手が腰を振るごとに「キャーキャー」と大騒ぎを始め、やがて500人以上の人だかりのできるパニック状態となった。そのため特訓は2時間ほどで中断されたが、市民は間近に見る猛虎のノヴァ姿に強い親近感を感じ、虎戦士は赤面した。

 

ノヴァうさぎの腰振り

浜中の腰振り

 

【星乃監督が岡山県のコマーシャルボーイに】

 貯金を「16」まで伸ばし、18年ぶりのリーグ制覇に向かって絶好調の波に乗る汎神タイガンスだが、今度は星乃監督が出身地の岡山県をPRするコマーシャルボーイとなることが決まった。今月26日からテレビや街頭の大型ビジョンに登場し、「岡山へお越しください」というコピーで県の観光誘致をするという。

聞いてみると、コマーシャルボーイの仕事は岡山観光協議会主催の各種イベント出席を始め、観光地のボランティアガイド、姉妹都市訪問、ミス岡山コンテスト審査員、岡山駅1日駅長、1日郵便局長、1日税務所長、1日緑のおばさん、1日宮本武蔵、1日桃太郎、1日キビ団子等、聞いただけでもかなり多忙な職務だ

 汎神が優勝した際の経済効果は少なくとも734億円以上と試算され、低迷する関西経済界から多大な期待が寄せられているという。そんな重責にある星乃監督が今、岡山県宣伝をする時間が果してあるのだろうか? 記者が尋ねると、監督はにっこりと微笑んで言った。

「おかやまへお越しください」  

岡山に行って何か良いことがあるのかと尋ねると、監督は再び微笑んで言った。

「おかやまへお越しください」

名前を聞いても、

「 おかやまへお越しください」

おうちを聞いても、

「おかやまへお越しください」

「 おかやまへお越しください」とオウムのように繰り返す監督に、記者はふと「おかやまへ行こうかな」という気がムラムラとしてきたのが、何とも不思議だった。

 

「おかやまへお越し下さい」

 

 


ベッカム新ヘアスタイルに大爆笑

2003年5月21


 【ロンドン】その日、南仏のレストランに家族と共に現れたマッチョスター・ユナイテッドのスター、デビッド・ベッカム(28)の頭を見て、店中の客は一斉に吹き出した。笑いはやがて大爆笑となり、店の窓ガラスが小刻みにきしみ、皿や花瓶が床に落ちて割れ、天井のシャンデリアが地震のように大きく揺れた。まもなく心臓の弱い老婦人が引きつけを起こし、他にも笑いすぎて顎をはずす者、床に転げ落ちてヘルニアの発作を起こす者もいた。ベッカムはその騒ぎの間、じっと無言で座っていたという。

 大笑いの原因となったベッカムの新ヘアスタイルは、黒人によく見かける髪を細かく編み込んだ「コーン・ロウズ(とうもろこし畑)」という物。しかし彼のは普通の「コーン・ロウズ」ではなく、実物の生トウモロコシを4つも髪に編み込んだという特別製の3Dパンク風「生コーン」だ。消息筋によると、このスタイルはベッカム自身がデザインし、休暇滞在中の南仏ニースの美容院にトウモロコシ持参で現れ、450ポンド(約8万5500円)支払って完成させたという。ちなみに、角のように彼の頭にそびえ立っている4つのトウモロコシは、ビクトリア夫人が趣味の家庭菜園で育てて収穫した物らしい。

 ベッカムがファンの意表をつくようなヘアスタイルにするのはいまさら珍しいことではない。まず98年に髪をブロンドに染めたのを皮切りに、スキンヘッド、モヒカン、カチューシャ、チョンマゲ等、頻繁に奇抜なスタイルを考案してはファンを仰天させてきた。芸術肌の夫人の趣味も強いが、今回のはラップ音楽が大好きなベッカムがファンである歌手スープ・ドッグ氏に影響されて思いつき、さらにエコロジックにアレンジした結果ではないかと取りざたされている。

 しかしこの「生コーン」、髪型として維持するのは非常に苦労が多いらしい。まず、生だけに日持ちがせず、古くなると腐って茶色に変色する。四方に突き出ているので普通の枕で寝ることもままならない。髪を強く引っ張っるのでハゲる恐れがある。子供たちが泣いて怖がる。サッカーボールを蹴って走るには重すぎる。数えただけでも難点だらけだ。普段は彼のスタイルをそっくり真似る熱狂的ファンでも、「今回はちょっと無理」と腰引けぎみ。「エコロジーに目覚めたベッカムは、そのうち種を収穫して頭に本物のトウモロコシ畑を作るつもりだ」という噂まで飛び交っているという。

 その一方で、「これならファーガソン監督が『女みたいだ。外せ』」とヘアバンド(カチューシャ)を取る必要もないだろう」という声も聞かれている。今期、カチューシャ使用をめぐって同監督とベッカムの対立が激化していたのは周知の事実で、この髪型にしたのは監督を揶揄する目的もあるのではないかと見る人も多い。しかし「チョンマゲ」の次がこの「生コーン」ときては、奇抜なことの嫌いな同監督がさらに機嫌を損ね、トウモロコシが2人の新たな対立の火種になるのは必至。今や英国では、マッチョスター・ユナイテッドがオフに行う海外諸国訪問が、「ベッカムのマッチョでの仕事納めになる」という見方が日々強まっている。

 

私はハンサム 「生コーン・ロウズ」

 

 

 



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